アルコール度数6.5%。軽やかな淡いイエローのライスワイン。

グラスを近づけた瞬間、炊きたての白米から立ち上るほの甘い湯気がふんわりと鼻腔を包み込みます。

トップノートはピュアでやさしく、やがてフレッシュ・ライチとジューシーな白桃の果肉感がしっとり重なり、朝の果樹園を思わせる瑞々しさを演出。

揮発的な酸は控えめで角のない丸みを帯びており、米由来の繊細な旨味が土台となって風味を支えます。

中盤からフィニッシュにかけて、レモングラスの清涼感が静かに現れ、軽く緑のニュアンスを添えながら味わいをスッと引き締めてクリーンに終着。

粘性はさらりとして透明感が高く、余韻は淡い花蜜とシトラスオイルが 6–8 秒ほど爽やかに残ります。

一言で表すなら——
「朝靄が立つ田んぼで、ほかほかの一膳を頬張る瞬間をグラスに閉じ込めた一杯」

軽い酸とソフトな甘み、涼やかな後味のバランスが秀逸で、前菜やハーブ香るタイ風サラダ、シーフードなどと好相性です。

アルコール度数14%。熟成された淡いストローイエローのライスワイン。

グラスを鼻先に近づけると、夏の夕陽が水田に映り込んだ瞬間に吹き抜ける涼風のような、ひねりたてのレモン／ライムピールが放つ鋭いオイルのアロマが広がります。

そして水面を渡る風が運ぶ青く瑞々しいハネデューメロンと若い稲穂のグリーンノート。

背景にごく僅か、夕焼け色の空気を思わせるアプリコットの甘い温度感。

口当たりはクリアで軽やか。柑橘由来のシャープな酸が序盤をリードし、メロンの円みと米由来の旨味がそっと層を重ねます。

中盤から余韻にかけて、夕陽の残光のような甘いコクがふわりと現れ、リフレッシュ感と心地良い温かみが同居。

粘性は控えめで透明感が際立ち、フィニッシュにはシトラスのビターオイルと稲穂の若草が 10 秒ほど静かに残ります。

一言で表すなら——
「夏の田舎で、夕焼けが水田にきらめくひとときをグラスに封じ込めた一杯」

熟成された旨味を持つカレーやグリルされたジューシーな肉、甘辛いソースが効いた揚げ物など、濃い味の料理とのペアリングがおすすめ。